やりたくないことから逃げるためのAIある生活3パターン

やりたくないことから逃げるためのAIある生活3パターン

この世には、やりたいことがある人と、そうでもない人がいます。どちらでも、幸せな人生を送ることは出来るでしょう。
しかし、やりたくないことをやらなければならない状況は、人生の色々な場面で誰にでもやってきます。義務だろうが何だろうがやりたくないことは億劫なもので、多少なりともストレスを抱えることになります。
「成長のため」とか「ムダなことなんてない」といったきれいな言葉では誤魔化しきれない矛盾も、世の中にはあります。
やりたくないことで、自分がする必要のないことは、なるべくやらずに済ませたいですよね。
今回は、やりたくないことをやらないで済ませるためにAIを活用した未来、をご紹介してみたいと思います。

Case1:正直、お礼メールなんか出すのは面倒だ。

「B社のCさんにありがとうってメールしといて。」

会社員のAさんは、自社のAIにこのように指示しました。
対面でも、電話口でも、ひたすら感謝の意を伝えたのに、お礼のメールまで必要だろうか、と思ったからです。もちろん書いておいて悪いことはないのですが、形式ばった謝礼文を書くのが面倒な時は、例文をAIに作成してもらえば手間はかかりません。
今までのAさんとCさんのメールを参考にしながら、AIが立派なビジネス文章を書き出している間に、Bさんは新たなプロジェクトのためのチーム編成へ動き出すことが出来ました。

Case2:アンケート整理がつらい。

「誰よ、路上アンケートなんか提案した奴は……!!」

大学4回生のDさんは人文社会学科に所属しています。卒論のテーマには、災害時の地域ボランティアを効率化する方法を選びました。ゼミの仲間と一緒に、質問を決めてアンケートを取ったところまでは良かったのですが、図らずも膨大なデータが集まりました。データが多いのはいいことですが、論文のためには、紙に書いてある文章をパソコンに打ち出して集計するという作業が必要になります。地味な書きうつし作業がひたすら続くことを想像しただけで、Dさんはうんざりしました。
「やってられないわ。」
そこでDさんは、AIの画像処理能力を利用して、解答のスキャンと分類を行うことを提案します。AIが作ったPC上のアンケート集計表の中には、数%程度の読み間違いや分類の誤りもありましたが、それを確認する作業の方がDさんにはずっと負担のないものでした。

Case3:今日の夕飯何にする?って言われても困る。

「今日オムライスでいいよね?それとも揚げ豆腐にする?」

会社員のEさんは、妻の質問に「揚げ豆腐がいい」と答えました。Eさんは今、とてもホッとしています。結婚当初は、「何が食べたい?」と聞かれる度に困ってしまったことも、今は遠い昔の話です。
仕事で頭をフル回転させた後に聞かれても、上手く切り替えられず、「何でもいい」としか出てこなかったのです。愛妻の料理は何でも美味しいので、本当に何でも不満はないのですが、「何でもいつもそうなの!!」と怒鳴られてしまったことは一度や二度ではありません。妻の方だって、夫が食べたいと思うものを作りたい、という気持ちがあるからそうなるのですが、このままではお互いのフラストレーションは溜まる一方です。
「おいしい料理は食べたい。でも、献立を考えるのはめんどう。」
こんな時こそ、AIの出番です。
2人の好きな味を考慮した上で、一ヶ月分の献立をAIに提案してもらうことにしました。
それからのEさん夫婦は、料理についてケンカすることはありません。

いつも楽しく快適に過ごすための「アイデア」
AIは、既に実用化が始まっており、さらに多くの分野での活躍が期待されています。
それが普及した未来でどう生きるか、ではなく、どう生きたいか、を考えてみましょう。
まずは、自分にとって過ごしやすい世界を作り出すことに集中して、行動するべきなのです。
やりたくないことをAIに任せるための「アイデア力」を身につけましょう。
日々の暮らしの中のストレスを「これ、なんだか面倒だな。」で終わらせるのではなく、「もっとこうすればいいのに」「あんな風になればいいのに」と発想を転換していくことで、あなたにとって役立つAIの使い方を見出せるのではないでしょうか。

MonAmie(文・イラスト)