AI時代を乗り切るモチベーション創出

インターネット社会では、よりよいものをよりスピーディに提供することが求められています。効率的なシステムやソフトウェアの開発によって、多くの分野で煩雑な業務の効率化とコストダウンが図られました。
そして今、急成長するAI業界によって世界中のあらゆる産業が大転換を迎えようとしています。
第4次産業革命の到来ともささやかれる中で、今までと変わらない仕事を続けることに漠然と危機感を覚え始めた人もいるのではないでしょうか。

今回は、AI時代を見据えたモチベーション管理について少し考えてみたいと思います。

【AI時代を乗り切るモチベーション創出】

人工知能がやってくる
「ねぇ、おすすめのレストラン教えて」
ほとんど自然に会話ができるソフトウェアがスマホに搭載され、ロボットが受付を行うホテルが開業する時代になりました。人工知能に関する目新しいニュースが毎日のようにメディアを賑わせています。社会や暮らしが快適で便利なものに変化していく一方で、「AIに仕事を奪われる」危険を感じている人も多いでしょう。
あらゆる企業、団体がAIに注目していますが、今はまだ誰もが一般社会にどうやって普及させるのがよいかを探っているような段階といえます。
今後もその流れが支持されることは間違いなく、動力さえあれば24時間休まず働くAIを導入するコストが、余暇と睡眠を必要とする人間を雇うコストよりも有利になった段階で労働市場は激変することになります。
通信、法律、医療、ショッピングーひょっとしたらレストランの新メニュー開発ー多くの分野にAIが新しいソリューションを提供する近未来は、間近に迫ってきているのです。

仕事を奪われる人は「無能」なのか
産業革命時代、蒸気機関の発明によって綿織物の職人がその地位を機械にとってかわられたように、遠くない将来、多くの企業にAIが導入されることでそれまでその仕事を担当していた人間が必要なくなります。
オックスフォード大学の発表した研究論文によれば、今後10~20年でなくなる仕事の中には「バーテンダー」「金融アナリスト」「レジ係」「弁護士助手」などの数十種類が含まれています。
では、今現在その職業についている人は「価値の低い」「無能な」人々なのでしょうか。
誰にでもできそうな仕事だけではなく、大学院まで卒業し、難しい資格を得るために何か月あるいは何年も貴重な時間を捻出して努力してきた人材が担当するような分野にすら(というかむしろそういう分野にこそ)、彼らより正確に素早く業務をこなすAIが進出していくのです。
今安定した地位や高い収入を得ている人が職を追われない可能性はゼロではありません。

環境に合わせて思考する
ここで抑えておきたいのは、AIの到来が必ずしも就職難、雇用者削減の引き金となるわけではない、ということです。人工知能は現存する多くの職業を歴史の彼方に追いやるものとなるでしょうが、同時に多くの新しい雇用を生み出す可能性もまた秘めているのです。
例えば、エクセルが開発された当初、会計士の仕事がなくなるのではないか、と言われた時期もありましたが、実際には多くの雇用が生み出されました。新しい技術が産業や雇用にどんな変革をもたらすのか100%予測することは誰にもできません。
しかし、自ら思考して日々変化する社会環境に対応しようと努力することはできるはずです。
変わらないままでいられた時代はすでに終わってしまいましたが、「将来仕事がなくなるかもしれない」と悲観的になるよりは「将来どんな仕事が生み出されるのか」に向けて能動的にスキルアップを図る方がモチベーションが維持されやすいのは明白でしょう。
私たちには、まさに誰も見たことのない時代を生き残るために、創造的なアイディアを生み出す力が求められています。

MonAmie