熱意を持てないAIと課題を放置する人間

「新しいことをやってみよう!」というモチベーションは、日々の生活や業務の中でどんどん消費されていきます。しかし、もはや今までのようにやる気が出ないからといって自分に失望する必要はありません。
自己評価をどうこうするまえに、課題を具体化してみましょう。
まずは今抱えている課題を見つめなおすだけでも、途端にモチベ―ションがよみがえる可能性があるのです。

【熱意を持てないAIと課題を放置する人間】

現状をリフレーミングする
入社した頃、プロジェクトを始めた頃はあんなにあった熱意はどこへ行ってしまったのでしょうか。
転職サイトを覗く前に、「退屈だ」と感じる原因について紙に書き出してみましょう。
以下に例を示しました。
・業務が膨大すぎて追いつかない
・自分のスキルが上がったおかげで手間をかけずに仕事ができるようになった
・業界の慣習・職場の人間関係に阻まれて改革に挑戦できない……etc.
具体的な悩みをすぐに改善することは難しい場合もありますが、放置しない方が賢明です。悩むための悩みを抱えて漫然と仕事を続けていても生産性はどんどん落ちていくことになります。
目指すべき理想の働き方に向けて道筋を立て直すことで、やるべきことが見えてきます。

課題をどう解決したいのか
問題が具体化した後は、適切な解決策がないかどうか考えてみましょう。
単純なデータ整理だけでも業務量が多すぎて追いつかないような場合は、作業工程を見直して無駄を省く、担当者を増やす、コンピューターシステムを導入して作業の高速化を図るなどの方法があります。
自分のスキルが上がったと感じる場合は、同じような人を探して競争しながらスキルアップを目指すのもよいでしょう。あるいは、余っている時間を趣味や他分野の学習に振り分けることで、新しい世界が広がり人生の質がより良いものになっていきます。
業界の慣習・人間関係が改革の障害となる場合は、彼らとどのようにコミュニケーションをとるべきなのか慎重に戦略を練らなければなりません。考え方の違う人たちへ最初に問題提起するタイミングから最終的な落としどころについて、ある程度高度な忍耐力や交渉術が求められる場合があります。

熱意がアイディアを実現する
では、業務の効率化をはかるためにコンピューターシステムを導入する場合、具体的にはどんな工程を踏まなければいけないでしょうか。
きっと上司に提案し、予算案を組んで、経理に足を運んで承認してもらう必要があります。
企画を通すためにも、同僚への相談、上司への根回し、外部への問い合わせななど様々なアプローチが必要になります。
社会の枠組みを変えるような壮大なイノベーションでなくても、現場で具体的な課題に気付き解決策を実行するには多くの人の協力が求められます。大企業が新型のゲーム機を作る時も、スタートアップが画期的な技術を開発する時も、膨大な作業を分配することで、困難な課題を解決しているのです。このような枠組みの下では、単に金銭的な利益が得られることよりも、企画立案者の「熱意」が重要な指針となってきます。
人間はAIのように規則正しく休みなく働くことは出来ませんが、「現状を変えたい。こうすればもっとみんなが楽しくなる」という熱意で行動することが可能なのです。

MonAmie