それやってみたい!相手の気持ちが高まるセールストーク

皆さん、今年の目標はお決まりでしょうか。
本を読む、ジムに通う、資格を取るなど、やりたいことを紙に書き出していくときりがないかもしれませんね。あるいは、暇な時間を何に使えばいいのかわからないけれども、ハマれる、かつ有意義なものを探している方もおられるでしょう。

「これは、面白そうだな」「役に立ちそうだな」と思いつつも実際には踏み出せないでいる時こそ、他人の意見をきっかけにして意思決定を行っていることが多いのです。

今回の記事では、英会話に通うことをなんとなく考えているAさん(25歳男性プログラマ)が、職場の先輩たちに相談しているケースをモデルにして、他人のモチベーションを高めるセールストーク2つ、比較して解説していきたいと思います。

【「それ、やってみたい!」相手のモチベが高まるセールストーク解説】

ちょっと威圧的な先輩Bさんに相談した場合

Aさん「英会話って、やっぱ必要ですか?」
Bさん「当たり前だろ。お前は若いんだし、どんどん勉強して技術を身につけておかないと後で絶対に困るぞ。」
Aさん「そういうもんですか……」
Bさん「仕事にも間違いなく有利だから、お前自身のために無理にでもやっておけよ」
Aさん「わかりました。」

温厚な先輩Cさんの場合

Aさん「英会話って、やっぱ必要ですか?」
Cさん「職種的には、やった方がいいかもな。他人と差をつけられるし、海外に転職して高収入なんてのもある。」
Aさん「夢がありますよねー」
Cさん「でも仕事しながらって大変だし、日本でやっていくなら、別に無理して覚える必要もないとはいえる。もちろん頑張りたければ、やってみたらいいよ」
Aさん「わかりました。」

どちらの方が「やる気」になりそうか、Aさんになったつもりで考えてみてください。
恐らく、最初のBさんには少し抵抗感があった人が多いのではないでしょうか。
自分のことを考えてくれているようで、押し付けがましいという印象を受けた時、人は態度を硬化させて「やる気」を失ってしまうことがあります。
一方で、Cさんのような柔らかい勧め方をする人、というよりも「自分の意志を尊重してくれそうな人」の意見には、より強く興味をそそられ、自然と同調するようになります。

つまり、人に何かをやってもらいたい時は、相手が自発的に行動するように、さりげなく誘導したり、見守ってやることが重要になります。相手のために提案したり指導したつもりでも、「わかってくれない」などとヘソを曲げられてしまったら元も子もありません。まずは選択肢を自分で選んでもらい、その進路を尊重してゆくことこそが、高い意欲をもって仕事や勉強にあたる積極的な人材を育てることの近道となるでしょう。

MonAmie