自発的に動き出す3つの方法

会社が組織として運営されている以上、誰でも希望した内容の仕事ができる、というわけにはいきません。時には、本人にとってあまり面白くない業務に携わってもらわなければならない場合もあるでしょう。「仕事なのだから、文句を言わず言われた通りにしていればいい」と抑えつけるよりも、本人がなるべくやる気になった状態で取り組んでもらった方が勤務態度や作業効率が良くなるのは言うまでもありません。
では、あまり興味のないことをやってもらわなければならない場合、どのように依頼すれば相手のやる気を引き出すことができるのでしょうか。

自発的に動いてもらうための効率的な手法を3つ、ご紹介したいと思います。

◆やる気のない人が自発的に動きだす3つの方法

全くダイエットに興味のなかった人に、ダイエットに取り組んでもらわなければならない場合を例として見ていきましょう。

1)理由を説明する
「あなたのBMI値は29で、これは肥満と考えられているレベルになります。生活習慣病のリスクを減らすためにも、ダイエットをしていきましょう。」
ダイエットが必要な理由を論理的に伝えるやり方です。言葉の意味が理解できていれば、少なくとも自分が今ダイエットすることの意義を前向きにとらえる気持ちが生まれやすくなります。

2)境遇に同情する
「今までの生活習慣をガラッと変えるなんて大変ですよね。私も昔は気ままに飲んだり食べたりしていたので、気持ちはよくわかります。」
同情してあげる、というと上から目線のようですが、相手の気持ちを理解して寄り添ってあげることで、ダイエットという大事に取り組む心理的なハードルを下げる効果があります。

3)選択肢を与える
「ハードな運動をしなくてもいいのです。でも、もしよかったら、まずは一日食べた分を日記につけることから始めてみませんか?」
ダイエット、という言葉だけで身構える人もいます。しかし、多くの仕事がそうであるように、ダイエットにも始めやすいこととそうでないことがあるので、「これだったら続けられそうかも」と思えるダイエット法を提案することにしました。選択肢を提示することで自発的に行動を促します。

「やりたい」「やらなきゃ」という気持ちが伴わない行動は、結局長続きしません。どうすれば本人の意思と目の前の課題をすり合わせることができるのか、相手の気持ちに寄り添って、自発的な行動を促すストーリーを組み立てていきましょう。

MonAmie