チームワークを高める技術

社員の誰とでも仲良くできる人はそう多くありませんが、協力して仕事に取り組む必要はあります。
内心では相性が悪いなぁ、と感じる人とも一緒に仕事をしなければならない可能性もあるのです。
そこで、あの人とはどうせうまくいかないから、と投げやりに仕事をするのは社会人の姿勢としてあまりほめられたことではありませんし、かといって表面上愛想よくして無理に付き合っていても、なかなかお互いのリズムがかみ合わずに無駄なストレスを抱えてしまうことになります。
結果として処理能力が落ちてしまうことになりかねません。
性格などに関わらず、組織の一員として協力関係を築きやすい方法があれば、より業務もスムーズに進んでいくと考えられます。
チームとして、やる気を引き出す技術をみていきましょう。

★組織の一員としての関係づくり
組織の一員として、社内での協力関係を築き上げておくことは業務の進行をスムーズにする秘訣でしょう。特しかしいわゆる新卒者をはじめとする若い世代ほど、職場の関係者との団体行動を好まず、個人のスキルアップや趣味の時間を追求したり、他の人と違うことをしてみたい、という意欲を持っている傾向があります。始業前に朝礼があるような会社は古臭いイメージを持たれますし、社員旅行や飲み会に参加するのは自分の時間を取られるように感じ、あまり集団行動を取ろうとしません。ある程度の期間(少なくとも就業時間中)に組織の一員として積極的に周りと同じ動きをすることは、自分だけでなく会社全体の生産性をあげることにつながってきます。こういうと自分の主体性が否定されたようで耐えられない、と感じる人もいるでしょうが、組織間でプロジェクトを進めている場合は、周りと同じ行動を取ることで様々な効果を得ることが出来るのです。

★チームの呼吸を合わせるための「動き」

バレーやサッカーなどのチームワークが必要なスポーツでは、選手たちがポジションの違いを超えて一緒のメニューに取り組むことがあります。そのメニューをこなしているうちにお互いの呼吸を理解するようになり、個々人の能力をより引き出せる一体感のあるチームに成長していくのです。会社組織の場合は、朝礼や夕礼などで、簡単な社則を声を合わせて読み上げるといった行為が、より組織への帰属意識と、社員同士の連帯感を強めてくれます。チームとして動いていることを理解していれば、個人的な感情に左右されることなく、合理的に目標達成を狙って行動できるようになります。朝のラジオ体操を行ったりするところもあります。「会社で働いていても自分は自分だから」という信念を持つことは悪いことではありませんが、「みんなで同じ動きをとる」ことは協力関係を築く上でとても重要なステップになります。このような集団行動に定期的に取り組むことで、組織の一員として業務を行う感覚を養うことが出来るのです。

★個人の能力を引き出すチームづくり

社員同士でお互いのリズムを理解することは、実は相性の良し悪しとはあまり関係がありません。取り組む動作は特別なものである必要もなく、揃ってラジオ体操をしたり、発声を行うことで、皆のリズムが統制のとれたものになっていきます。この呼吸を合わせる動作によって、性格の相性が合う・合わないの組み合わせに捉われることなく協力関係を築くことが出来るようになるでしょう。会社のカラーに染まるというある面では堅苦しい連帯感が負担にならない作業効率を得ることになります。仲間の呼吸を自分の感覚として知っておくことは、組織のチームワークを築く上で、どんな資格を持っているとか、こんな実績があるといった書類上のことよりも重要な礎となります。就業前に気を引き締めておくだけでなく、「チーム一丸となって企画を進行させている」と認識することで、個々人の生産性をより引き出せる可能性があります。職場の統制が取りにくい印象を受けたり、プロジェクトが進行しづらいと感じる場合は、一度「みんなで気を引き締める行動」を行ってみてもよいでしょう。

MonAmie